正しいマウンティングしてみませんか。

皆さんこんにちは。

今日は、久々にカタカナ語で行きます。

ずばり、マウンティング。

とっても良く聞く言葉なのですが、

どうしてもぴんと来ない。

「マウンティングする・される」

って言う度に浮かぶ図がこちら。

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ひどい絵ですいません。

でも、マウント・マウンティングという言葉は、まさにこのように

上る、登る、またがる、乗る、なんて意味があります

それから、切手をアルバムに貼る、とか、ポスターを壁に貼る、指輪に宝石をはめる、などの固定するという意味や、イベントを開催するのにも使えます。

辞書も見てね。↓

mountの意味 – 英和辞典 Weblio辞書

つまり、本来はネガティブな意味ではわざわざ使わない言葉です。

では、なぜこうなったか。

総合格闘技のマウンティング、という相手にまたがって、相手の自由を奪うポジションから来たと思われます。

確かにここまでは正しい意味の一つです。

しかし、とあるきっかけで今よく聞くマウンティングが生まれました。

きっかけはドラマ?

それは数年前民放のドラマ。

女性同士がお互いを値踏みしあって自分より相手が上か下かと見定めて、
ファッション業界で火花を散らしあうドラマがあったのですが、
まさにこのドラマの中で、
相手が自分より優位に立とうとしてくる行為をマウンティング、

と例えたのが言葉が流行ったきっかけになったのでは無いかと思います。

わたしの家にテレビがないので、もっと早くにこの例えをしていた人がいたら失礼。
ただただわたしの勉強不足です。

逆に言うと、テレビや雑誌に疎い私ですら、このドラマのおかげで、

「ほー、マウンティングなんて言うんだなぁ」

(注:頭の中は上の絵)

と思ったのでした。

でも、私の頭の中のこのカタカナ語のマウンティングへのイメージがずっと馬乗りお嬢さんのままなので、なかなかしっくりこない。

後、多分自分が鈍すぎて、

「この人より優位に立とう」
「あたいはお前より上だぞ」

という力の誇示?みたいなのに、気づかないのか、

「ホントにマウンティングなんてする奴いるのかよ〜」

って思っています。

そもそも、一口に、マウンティングと言っても、

このカタカナ語、実はいくつかのタイプの人をはらんでそう…

ということで、折角なら、正しい英語で偉そうな人を形容してみましょう。

1)威張りたいあの人は bossy 

boss ボス=親分というのは、すっかり日本語でも馴染みがあると思いますが、

それを形容詞にすると、bossy (ボッスィー)という言葉になります。

親分風吹かせたがる人、威張りたがるタイプには

You are so bossy.

と言ってあげましょう。

ちなみに私がマウンティングに気づかない理由は私自身がまさに bossy で鈍いから

だと思います。態度でかいらしいです。てへ!

2) 私を見てよ!は all about me

会話をしていても、全部自分の話に持って行くひと、

自分の経験の方が素晴らしかった、と言うアピールをする人は

どちらかというと all about me タイプのひと。

It is not just about you.

あなたの話ばっかり聞きたくないわよ〜。と突っ込んであげて!

3)ラスボスの look down on

これ、もしかしてカタカナ語のマウンティングを表す

一番的確な日本語なのでは。

見下す。

です。

look down on 人

で、人を見下すという言い回しになります。

そして、これが一番思い当たるまでに一番時間かかりました。

本当は知りたくない言葉を毛布にくるむと、こんなにイメージ遠くなるんですね。

書いてて今気づいて、びっくりして、そわそわしています。

Don’t look down on other people.

他の人を見下すのはやめよう。

カタカナ語って何て便利で恐ろしいのだろうか。

こんな怖いことを、面白おかしくごまかしてくれるんだもの。

そんなわけで、わたしはこれからもカタカナ語でマウンティングは使わないと思います。

自分はせいぜい愛ある bossy 女でいたいです。

せめて自覚は持ってようっと!

悩みもカタルシスも地味な翻訳

こんばんは。石渡です。

ありがたいことに翻訳の納品が続きまして、ブログをさぼっていました。

翻訳が捗らないので、サボりつつ久しぶりにブログを開き、

この捗らない原因と、翻訳にまつわる小ネタを今日は書いてみます。

翻訳の仕事についてはレートまで開示しているのですが、

実際何やってるの?っていうのは

結構謎じゃないでしょうか。

そもそもよく、通訳さんと間違われるしね。

通訳は、会話や会議、講演をその場で口で訳をする人。

翻訳はテキスト、文字から文字の訳をするひと。

でも、これはもうどらえもんの翻訳こんにゃくのせいにしたい。

だって本当は通訳こんにゃくだよね、あれ。

でも、アプリなどでは音声翻訳などどいう言葉も生まれてきているし、

やっぱり、藤子先生は時代の10歩くらい先を行かれてたのだろうか。

さて。

そんな地味な翻訳ですが、

知らない単語が沢山出てくる、知らない業界の訳はやはり難しいです。

何故かというと訳にかかる前のリサーチが、一定量必要だから。

未知の領域からの依頼が来るときは、

「この言葉は日英両方の言語で、この分野ではまずどんな文脈で使われるのかな」

と調べるところから入ります。

日本に戻り、ある事務所でデバイス機器の仕様やアプリの翻訳に携わったところから、

ぐっとIT業界に近くなり、

三年ほど恵比寿にある某米国系IT企業でインハウスで翻訳(要は従業員として時給で対価をもらって)やっていました。

当時IT系の翻訳にがっつり入っていく時も、やはり最初は日本語でも何のことかわからないので、めっちゃアルゴリズムやプログラミング、データベース、コードの本を読み漁りました。

ついでにコードを書けるようになれたら良かったけど、まあそれは若者に託しましょう。向き不向きが人にはある。

でも、そうやって全く知らないことを学ぶのは、渇いたスポンジに水がしみていくように、のろくても素直に入りやすい。

けれど、苦戦するのは

ある意味では、見慣れてる単語が、別の意味で使われていることを見落とす

という状況ではないでしょうか。

これがおそろしい誤訳の生まれ方、だと思います。

誤訳は、うまい訳がでず苦しんだ結果、ひねり出す意訳とは違い、

そもそも間違えているのに気づいてないから、「何かこの訳しっくりこないな」っていうもやもや感があっても、誤訳を前提に進めていくから、

気づいたときには、ボタンの掛け違いから来る、それ以降の箇所へのダメージもひどい。

という最悪なループにはまるのです。

でも、それに「は!」と気づくと

オセロのようにさーーーと霧が晴れて、何事もなかったかのように捗ったりします。

今日は神奈川は雨ですが、

そんな霧が晴れて欲しいな…と思いつつ、訳する日でした。

結構一晩寝ると、分かったりするんですけどね。

問題も、解決も、ひたすら地味ですが、話したくないときに余分な事を話さなくてすむし、引きこもれるし、やはり好きな仕事です。

次こそ辞書ネタを書きたいと思います。

ではでは。

石渡

ウェブの英語辞書あれこれ1 Weblio vs アルク

こんばんは。

石渡です。

昨日は、6年前の3月に、NYで見上げた大きな月を思い出していました。

愛をもって、命に感謝して、今日も、これからもこの生を全うしたい、

ということをずっと思っていました。

さて。翻訳の仕事の合間に、この週末も書こうと思いました。

今日のテーマは英語辞書について。

今や紙の辞書ってなかなか見ませんね。

同じ語源の言葉がいっぺんに、目で見えるので
語彙を増やすときには紙の辞書が一番良いと思います。

しかし、調べ物をするときに、今やスマホがあれば簡単に英語辞書をネット上で使用出来ますので、わたしが好んでよく使う辞書を、目的別に以下まとめていきたいと思います。

発音なら、辞書自体は保守的なWeblio

ejje.weblio.jp

Weblioさんは殆どの言葉に発音のクイック再生ボタンがついています。

発音記号と音節もしっかり書いてあります。

耳で聞いて学習するタイプの人にはとてもおすすめ。

意味は、少し固めの訳が多いので、固い訳をしたいときにはおすすめですが、

カジュアルな口語訳をしたいときには、少し難しいかもしれません。

しかし、語源とかも通常の辞書のようにしっかり記載されているので、

アカデミックやビジネス文書で使用するには、Weblioさんがおすすめです。

【今、現在の英語のニュアンスならアルク

eow.alc.co.jp

アルクさんはカタカナの発音を記載してくださっていますので、目で見て学ぶタイプの人はこっちがおすすめ。

アルクさんの辞書が何よりいいのは、例文・言い回しが本当に今現在よく使うものが沢山あって、ほぐれた口語に訳されていることが多いこと。
生きた英語を学ぶのに、とっても良いと思います。

今日はそんなところです。

次は、英英辞書、シソーラスなどの紹介をします!(^^)

石渡

Resilience レジリエンス、それは柳の様な強さ

こんにちは。

暖かくなってきて、

色々仕事も少しずつ忙しくなってきました。

忙しい方が、自分の豊かな時間にも気づけるし、忙しいの好きです。

さて。

今IT系の翻訳を久々にやっているのですが、

resilient という単語を、たまに見かけます。

形容詞だとresilient

名詞だと resilience レジリエンス

IT業界では、このレジリエンス

障害が発生した際にも、元の状態や機能に回復してのける力を指します。

この同じ言葉が、精神医学の現場でも使われています。

そんな resilienceで 意味を引いてみたいと思います。

今日はアルクより。

eow.alc.co.jp

大きくまとめると

1)回復する力

2)弾力・元に戻ろうとする力

 

が意味としてあります。

なので、精神医学の現場では、ストレスなどを受けても回復する力のことを指すようです。

2017年3月時点、カタカナでレジリエンスGoogle 検索すると、

この精神医学の意味の方がおおいですね。

何が来ても鋼のようにびくともしないのをタフというなら、

柳のように風が吹いてもまた元に戻るしなやかさをレジリエンスというようです。

ちなみに、色んな訳がありますが

レジリエンス=しなやかな強さ

という訳がインターネット上を見ているとあって、

私は個人的に好きです。

結局元の言葉の持つイメージ、色、香りを伝えるのが訳なので、

型どおりの訳じゃあ、翻訳の隙間に埋もれるものがありますよね。

きちんと伝わってくるととても嬉しいです。

写真はうちの柳。

一年前の正月飾りで、金色に塗られて、輪っかにくまれていたのをほどいたら

根が生えて来たので、鉢に植えました。

柳は縁起わるいから捨てなさいと言われたけど、

この生命力を見ていて、春の芽吹きの力強さ、晴れがましさを見ていて

とてもじゃないけど、縁起悪いものには思えない私でした。

あっぱれ!

では。

週末中にまた一本くらい書きたいと思います。

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アグレッシブは褒めてない 

「石渡さんはアグレッシブで良いよね」

そんな風にお褒めの言葉を頂くことがあります。

というか、お褒めの言葉としてかけていただいただろう言葉、ですね。

がつがつしている。

前のめり。

そんな意味で褒めてくれているんだと思います。

でも。

アグレッシブは

aggressive

アルクオンライン辞書で見るとこんな風に書いてあります。

eow.alc.co.jp

攻撃的。

挑戦的。

好戦的。

いや、戦ってねーから!

戦ってるとしたら自分だわ!

褒めていただくのはホントにありがたい。。。ありがたい。。。

でも、私は昔から、日本語英語問わず、

言葉の厳密なニュアンスが無視されて、雰囲気で使われると

がっしゃーーーん!!(ちゃぶ台をひっくり返す音)

とやりたくなるのです。

なので、このブログを始めることにしました。

じゃあ、がつがつ行動的な人を褒めたい場合。
何というのが正しいか。

active アクティブ(行動的)

などがあります。

逆に、しつこく諦めずに何かを続けるような頑張っている人は

determined デタミンド(決意を持ってる様子)

tenacious テネイシャス (粘り強い)

なんて言って褒めてあげてください。

でもね。

この場合は、そもそも行動的だね。

がつがつしてていいね。とか

正確に日本語だけで伝えられますね。

そんな風に日本語だけで伝えられる時は、

まず日本語で言いましょう。(^^)

言葉は、伝える道具ですものね。

かっこよく見せたり、何となくふわっとごまかすものではありません。

がつがつ。

良いじゃありませんか。

人によってはみっともないと思うかも知れないけど。

人間て馬鹿じゃないから、発信した側が悪意をもってそれを言ったか

愛を持って言ったかはわかりますもんね。

せっかくだから、言葉あそびで終わるんでなく、

本当の言葉を話していきたいです。

それでは、英語ネタ一本目はこんなところで。

石渡