exciting? excited? わくわくするの?させちゃうの?

みなさんこんにちは。石渡です。

前回 the がいるとき・いらんときの記事を書くと言ってお別れしましたが

今日はどうしても書きたいことあり、違うトピックです。

今までの生徒さんでも皆さん結構ここを引っかかる人が多いので、
色んな人に役立つかな、と思いました。

そんな今日のお題はこちらです!

I am exciting は、挑発?

 

エキサイティング!というわくわくする事を意味するカタカナ語はとても馴染みがあると思うのですが、

(自分が) わくわくしている!ということを伝えたいとき、なんというでしょう?

 

A) I am excited! 

B) I am exciting!

 

正解は

I am excited! 

 

受動態の形で伝えます。

じゃあ、I am exciting! はどんな意味になるのでしょう?

それはこんな感じに聞こえています….

 

 

 

I am exciting!
わたし わくわくさせちゃうわよ!

 

自分がわくわくしているのを伝えようとしたら、うっかり人をどっきりさせてしまいかねないのです。

 

 

 

 

じゃあ、どうやって使い分けるのを考えたらいいのでしょう?

 

他者がひきがねになって起きる感情・状態には動詞が隠れている

たとえば、以下の三つの文を見てみましょう。

This movie is boring.
この映画はとてもつまらない。

My new job is really exciting.
わたしの新しい仕事って本当にエキサイティングなの。

This article from New York Times was interesting. 
NYタイムズのこの記事、興味深かったよ。

これらの文には実は、

bore 退屈させる
excite わくわくさせる
interest 興味を引く

 

こんな意味の動詞が隠れています。

 

これらの動詞の持つニュアンスこそが、日本語とは違うところ。

「この映画は退屈」って日本語で言う場合、

映画=退屈

と事実として伝えるニュアンスが強いと思います。

 

けれど英語では、

delight 喜ばせる
excite わくわくさせる
thrill どきどきさせる
relieve 安心させる
interest 興味を引く
bore 退屈させる
fascinate 熱狂させる

 


と言う
ような感情や心の状態は、外部の要因によってこの状態が引き起こされるものとして考えます。

なので、こうした感情を自分が感じてるときは、外部の要因によってその感情を味わっているなら受動態を使います。
受動態忘れちゃった人、下の過去記事読んでみてね。

英語翻訳を自分でやるときのこつ 主語の見極め/受動態

 

 

ここで、先ほどの動詞たちを使って例文を見ていきましょう。
自然な日本語の意味と、括弧内にその感情をもたらす要因を書きました。

自然な日本語の言い回しの「〜しています」を直訳しようとして引っ張られずに、外的要因があるかないかを見極めて、正しい文章を組み立てる練習をしたいと思います!

例文

I am delighted  to meet you.
あなたに会えてわたし嬉しいわ。
(要因:あなたに会えたこと)

My girlfriend is excited about this new career opportunity.
わたしの彼女はこの新しい仕事の機会にわくわくしています。
(要因:新しい仕事の機会)

I am so thrilled to get to see you next weekend.
週末あなたに会えるの、すごくどきどきし嬉しいわ。
(要因:あなたに会えること)

 

We are so relieved to hear that you didn’t get hurt in the accident.
事故であなたが怪我しなかったの聞いて、私たちすごく安心したよ。
(要因:あなたが無事と聞いたこと)

I am interested in you, to be honest with you.
正直に言うと、君に興味があるんだ。
(要因:君)

I am so bored.
わたしは退屈しています。
(要因:言葉に含まれてないけど、発話されたそのときの状況そのもの)

He is fascinated by Otaku culture.
彼はオタク文化に熱中しています。
(要因:オタク文化)

 

 

逆に、何かについて、こうした感情にさせてくれるんだっていう風に説明したい時は 能動態の動詞か、ingの形の形容詞として説明します。

Your smile delights me.
きみの笑顔が僕を嬉しい気持ちにするんだ。

My upcoming trip will be exciting.
わたしの次の旅は、わくわくするものになるはず。

This short story is thrilling.
この短編小説ははらはらさせるね。

This food is interesting
この料理、面白いね。
(注 この台詞、やんわり変な味って言われてることが 7 割がた。味見してね!)

This blog is boring.
このブログってつまらないね。

Google earth fascinates me.
Google アースに、僕は熱中させられてしまう。

 

 

いかがでしょうか?

exciting と excited の違いがおわかりいただけていたら嬉しいです。
日本語でシンプルに「わくわくする」という場合も、自分がわくわくを感じる側なのか、与える側なのかで考えてみましょう。
どっちを使えば良いか自然と分かってくるはずです。

こんなふうに丸暗記でなくて、考え方自体を理解して覚えれば、これ以外でも似たような表現が出てきても、同じように外的要因のあるなしで、受動態か能動態か判断できると思います!

是非、どんどん英語に触れていってください!

 

 

そんなわけで今日のところはこのへんで。

石渡

 

a と the で、どう使い分けるの?

こんにちは。

英文法の新しい記事を書くまで間があいてしまいました!

翻訳や校正はとっても楽しいから、どんどん続けます。
餅は餅屋に投げないと追いつかない内容やボリュームの依頼は、
是非まかせてください。

もう一方でブログや英語レッスンは、自分で学びたい人が英語をもう少し自由に使えるようになるなら、それもまた皆でハッピーになってていけるから、これもやっぱりとても役立てて嬉しいです。

さて。今日のお題にはいりたいと思います!
今日は記念すべき初の読者リクエストのお題です!うれしいぞ♡

A と the の違い について

a や the は日本語にない冠詞と呼ばれるものです。

20年位前 私が中学生のころには、教科書には a や an は名詞が単数のときにつくと書かれ、the は、「その」って訳されてました。
具体的なイメージが湧くように例をあげてみますね。

a はフレッシュな話題 the は暗黙の了解

すごく細かく言うと、a も the も色々な使い方がありますが、 会話で使い分けるときにまず

  • 初めてする話題に登場するモノ・ヒトはa
  • 会話の相手も自分も既に知っているモノ・ヒトはthe

ということを大前提に覚えていてください!
細かな用法も、これを踏まえているとぐっとわかりやすくなります。

下の絵を見て下さい。

Aのコマではおかっぱちゃんがこう言います。

“I met a guy at a bar on Friday.”(金曜にさ、バーで男の人に出会ったのよね。)

初めて口にする話題で、a guyと言う言い方からは、この男の人はおさげちゃんも知らない人なのだとわかります。
バーも、a barと言っているので、二人が共通で知っている店ではなさそうです。

おさげちゃんが

“Tell me about it.”(へー、その話聞かせて〜。)

と言うと、おかっぱちゃんが顛末をこんな風に話します。

“The guy  kept mansplaining to me.” (その人ったら、ずっとうんちくを語ってきたんだよねー!)

mansplainというのは man 男と explain説明 という動詞を掛け合わせた造語。女の人にうんちくを言う男性の行為をこんな造語の動詞を使います。
(日本もこういう男性、一定数いるけど、こうした言葉が生まれないところを見ると、日本の女性は寛容なのでしょう。)

話題に上ってすぐなので、ここで  The guy と言ったら、聞き手も「今言ったバーで会った人のことね」とわかるのです。

しかしこれには、おさげの友人も笑うしかない!という感じで

“That sucks.”(最悪ね!)

と言っています。


名前を出せない場合の a

おかっぱちゃんとおさげちゃんに再び登場してもらいます。

左の絵ではおかっぱちゃんが

“I’m in love with a man…”(ある男の人に恋しているの….)

とうっとり言っています。

おさげちゃんも“Who is it!?”(誰!?)と聞いています。

右のコマでは
“I broke up with the man I told you.” (あなたに話した男性とは別れたわ。)

と言っています。
おさげちゃんのリアクションは

“That was quick.” (はやいね。)

このときのように、名前を言わないけど、とある誰か、某所、などと言いたいときも a を使用出来ます。

 

個数・人数 の a

こちらは、I  have a pen.  (ペン一本持ってるよ。)

の時の a です。

彼氏欲しいなー!ととりあえず言ってしまうときも
I want a boyfriend.

とりあえずっぽい感じ や、個数がわかれば種類などは問わない感じがします。
これこれ!って特定のものじゃない感じです。

種類・職業の a

I am a student.(わたしは学生です。)

こんな風に、職業を言うときにもつけます。
実はこれが一番日本語にない感覚のような気がします。
a は意外と奥が深いのだ。

じゃあ the はいつ使おうか?

とにかく会話の相手と共通の認識があるもの。お互いが知っているもの。それが派生すると、こんなシチュエーションではthe だよ!となります。

1)家の中の家具や部屋

もしあなたが大豪邸に住んでいない限り、きっとダイニングテーブルや、キッチンは一家に一つ・一設備しかないでしょう。
なのでthe dining table, in the kitchen などとthe がつくことがほとんどなのです。

2) たった一つだけのもの

the sun 太陽
the moon 月
the earth 地球

こうした、誰もが太陽!と言う言葉を聞いて、同じものをイメージできるようなたった一つのものはtheがつきます。

3)自分の行動範囲の中の公園や駅などの場所

たとえば。
図書館
公園

パン屋
コンビニ

これも、自宅の家具などに通じますが、自分の生活圏内にだいたい一つ位しかないか、だいたいいつも使ってしまう店って特定される場合が多いと思います。同じ行動範囲にいる相手には、こうしたものはtheをつけて話すことが多いです。

 

 

 

何となく、感覚がつかめたでしょうか?

これを踏まえて、次回は a もthe もつかない場合について考えてみたいと思います!

 

 

 

 

 

三人称って三人いること? 人称について

こんにちは。石渡です。

前回は主語について書きました。
前々回の英語と日本語の違いも是非読んでみて下さい!
絵のクオリティは棒人間だけど、我ながらわかりやすく書いているなと思います☆

今日は「人称」について。

一人称 - 私
二人称 - あなた
三人称 ー 彼、彼女、人の名前

みたいな感じで教わったかと思います。
ここまではまだ良いとして。

一人称複数(「え、一人なの?複数なの?」)
とか
三人称単数(「え、三人いるんじゃないの?単数?」)

って言葉になってくると、どうでしょう?

この文法用語がイメージを邪魔してモヤモヤしてしまった人いるんではないでしょうか?

ここで、英文法の用語はやはり元が英語だったことを思い出しましょう。
昨日の主語も英語で考えるとイメージ沸きやすかったと思うのです。

英語で人称は以下のような言葉で呼ばれます。

一人称  First Person
二人称  Second Person
三人称  Third Person

一人称はわたしや、わたしたちなどの自分が含まれるもの
二人称はあなたや、あなたたちなどの会話の相手が含まれるもの

Thirdという言葉のニュアンスには、第三番目、第三者、という意味合いがあります。法律用語の第三者も Third Party と言います。
つまり、三人称というのは、会話に入れない物・会話に入ってない人・など、話しかけている相手以外の第三者のことを説明するときに使われる人称です。

そして、一人称は主語では I になったりときや、目的語では me になったりと、形は変わりますが、この目線的な考え方はいつも変わりません。
この記事では、とりあえず主語の形、目的語の形は忘れて、この目線の考え方をひもといていきたいと思います。

 

単数の一人称・二人称・三人称

上の絵をみてください。単数の人称について説明します。

皆さんはじぶんがツインテールの女の子だと思って下さいね。

彼女の目線で見ると、
自分は  First Person 一人称 I
めがね君は Second Person 二人称 You

となります。
女の子はネコを飼っていて、ネコはこの場にいても会話に加わりません。
「あのね、うちのネコね、…」 と説明するので、
ネコちゃんは
My Cat 三人称になります。一匹だから単数ね。

さらに、彼らの友達である、絵の右上のくるくるパーマちゃんはこの場にいないのですが、もし話題にのぼって
「パーマちゃんて最近かわいいよね」
なんて言うときも、パーマちゃんはやはり三人称になります。

三人称単数=会話にはいってない一人の人・ひとつのものです。

複数の場合

次は複数の人称の場合。
別の日に、ツインテールちゃんとめがねくん、パーマちゃんと七三くんの四人で遊んだとします。その場にはパーマちゃんのネコちゃんが二匹います。

ツインテールちゃんとめがねくんが言います。

「私たち、こないだ会った時さー、パーマちゃん、君の話をしたんだ」
そんなときはこう言います。
We talked about you the other day.

この、わたしたちが一人称の複数 We です。

そうして会話をしていて、ツインテールちゃんが言います。
「パーマちゃん、七三くん、あなたたちって最近どうしてた?」
そんなときはこんな風に聞きます。
How have you been?

このように、会話の相手が複数ですが、あなたたちとひとまとめに呼ぶ。
この、あなたたちが二人称の複数 You です。
二人称は複数単数ともにYouですが、アメリカ英語では口語でyou guys なんて友人には呼びかけたりします。
ビジネス文書では砕けているので避けた方が無難ですが、まあこの辺は英語でもわかりにくいから単数か複数の区別をしたがる傾向があるんだなー、位に思ってくださったら良いのではないでしょうか。

そして、パーマちゃんがここで言います。
「うちのネコちゃん達がさ、可愛くってめろめろなわけ」
My cats are so adorable and and I am totally in love with them.

ネコちゃん達はやはりその場にいますが、会話に入りません。
My cats は三人称の複数となります。

その場にいたって三人称?

ここで、もうすこし三人称の区別を掘り下げます。

たとえばこの絵のように、その場にこの四人がいるとして、
暴露話のように、パーマちゃんが七三くんの失敗談を話すとします。

「七三くん、こないだスーパーに行ったらさ、お財布もってなかったんだって〜!まじうけない?」

このとき、七三くんって会話にいるよね?ってことは二人称…?
なんて悩む方いませんか?

これはやはり三人称として語られます。
Shichisan-kun left his wallet at home when he went to a grocery store. Isn’t that funny?

会話がしばらく経ってから
パーマちゃんは、あくまでこの話をツインテールちゃんと眼鏡君にしているので、これは三人称です。
三人称は、話しかけている相手以外の第三者のことを説明するときに使われる人称です。
なので、会話の最中でも、視点によって、呼びかけ方が変わるのです。

そして最後に。

猫を愛する人皆さん(わたしもよ)、猫は世間話には参加できないけど、
猫好きの人達は、しばし人目もはばからず猫へ愛を伝えます。

そんな時は。

I love you, my kitty!
ねこちゃん、あなたのこと愛してるよ〜!

こんな風に二人称で話しかけてあげてくださいね。

今日はそんなところです。
にゃん。

 

主語ってなんだ?

こんにちは。石渡です。
一つ前の記事、日本語と英語の大きな違い
も読んで下さりありがとうございます。

日本に帰ってきて、個人的に英語を教えるようになった数年前から
このブログで書いているような事を授業で話していたんですが、
年代、職業関わらず、皆結構何が疑問なのか言葉にしづらい
もやもやするポイントが似てるなあと思っていました。
その辺りを紐解く手伝いをしていきたいです。

そして。
自分で既に英語を仕事で使わざるを得ない人。
いずれ海外で学んだり働きに出たくて勉強してる人。
ナンパしたい人。
文法用語を見ると気持ち悪くて跳び蹴りしたくなる人。

理由はなんであれ、英語を学ぶ色んな人の役立てれば嬉しいです。

今日は主語について書きます。

主語はずばりその文の主題、主役です。

主語でだめなら subject

主語は英語ではsubject(カタカナ読みでサブジェクト)と言います。
結構この言葉に耳慣れている人も多いでしょうか?

いっぺん subject の他の意味を色々挙げてみましょう。
主役、題材、テーマ、件名、議題、などなどがあります。

メーラーでも、件名は subject
会議の議題も subject
絵やなどの題材も subject
フーガの主題も subject

このように、そのトピックで一番言いたいことがsubject であることが多いです。

つまり、主語はその文で伝えたいことなのです!

主語、という言葉がどうしても生理的に馴染まない人、すっ飛ばして subject で考えた方が腑に落ちるなれば、subject でいきましょう。

教科書にずっと昔から載っている主語= S は実は subject の S です。
余談ですが、わたし個人の経験は、英語で主語= S とか記号が出てくるタイミングが一番苦手な数学とかの数式で文字式が出てくるタイミングとかぶってたせいか、もやもやしすぎて脂汗がでる位遠い存在に感じました。
意味がわからないものを丸暗記するの、辛くてしょうがなくても、
意味がわかれば怖くないでしょ?


主語になれる言葉


主語には、どんな言葉がなれるのでしょう?
ざっくりいうとモノ、ヒト、事象、地名、事柄など
です。
これらみんな、名詞や名詞節ということばのグループに入ります。
名詞の名は名前の名。名前=名詞、くらいおおざっぱの認識でも良いと思います。

モノはちょっと壮大なくくりですが、
ペン、うどんなどの物から、プラスチック、インク、小麦などの材質、ペン職人、うどん職人などの職業名もそうです。
石渡うどん製麺所とか、会社名もとかもここにいれましょう。

(今お昼どきで、うどんの例えばかりですいません。)

ヒトや地名は、そのまま。

事象って愛、友情、美、とかちょっと抽象的な概念。
概念の種類=概念の名前とも考えられます。

事柄は今は「〜すること」と日本語で言えるようなこと、くらいに思っておいてください。

日本語で語られない主語
日本語で主語を言いたくないとき

前回の記事でも書いたように、日本語は、全てを語らず、聞き手の理解にゆだねる傾向が強いです。
なので、主語を省略しても通じる場合が多いです。

ここらへんに、和文英訳を教科書から離れたときにつまずく人が多い理由があるのではないでしょうか?

教科書では、
わたしは高校生です。
あなたは英語を教えます。
わたしは皆が好きです。

という感じの日本語文があって英語にしろって書いてある。

でも、実際こんな風に話すひとあまりいません。

いや、確かに最後には英語を訳せば
I am a high school student.
You teach English.
I like everyone.
なのですが。

日本語って自然に話すときって文の前後があるから、

「山田花子です。高校生です。

とか
仕事を聞いたら
「へー。英語教えてるんですねー。

「皆だいすき!」

結構こんな感じで話しませんか?

一方。

「あの人、格好いいよね。」
「わたしのお母さんて料理上手なんだ。」
「男子たちうぜー」
(ごめん男子たち、わたしはだいすきだぜ)

みたいに、会話に参加してない人達について話すときは、主語をちゃんと言うこと多いです。

ここで言えるのは日本語ネイティブが一番明言したくない主語は、
会話の相手(あなた)と自分のこと(わたし)、なのではないでしょうか。

だから、ここを抑えておかないと

高校生です。
皆が大好きです。
英語を教えているんですね。

なんて言いたいとき、

High School Students.
Like everyone.
English teach?

みたいな感じになっちゃう。

でも、あなたがこれを初めて聞いたとき、
まず「誰が?」って思いませんか?

その「だれが」がとっても大事だから、文の始めに一番最初に言っちゃうのです!

それが主語です。

 

今日はこんなところで終わります。

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日本語と英語の大きな違い

こんにちは。
石渡です。

先週書いた、to と for の違いの記事など、沢山読んでくださりありがとうございます。励みになります!

英語が苦手な自分の家族とその後話していて、もっと基本的なところから説明するのはどうだい?と提案をもらいました。
そんなわけで、まず大前提の日本語と英語の大きな違いについて書いてみたいと思います。

聞く文化と伝える文化

このブログを読んで下さっている方はおそらく日本語を話す環境で生まれ育った方が多いのではないかと思います。
わたしも同じく、日本で生まれ育ち、高校卒業後に渡米し、NYに9年間住み、その後こうしてまた日本で暮らしています。

こうして、母国を一度離れてまた戻ってきて日本語中心の生活に戻り、あらためて思うのは、日本語は聞き手にゆだねられる文化。

わたしは民俗学などを深く学んだわけではないですが、古くから日本はムラという共同体で生きてきて、農耕を中心に、皆で助け合う和を求められた文化だと思います。
なので、本当にはっきりとした物言いを避ける傾向があります。

日本語の特異な部分は、話し手が主語を明らかにしなくても、聞き手は文脈で主語を理解することを求められるし、自然にできることが多いです。
だからこそ、俳句や和歌などの、言葉の隙間を想像する美しい文学が栄えたのだとも思います。

逆に、英語のみならず、西洋の言語は、大陸のさまざまな国が、古くから政治や戦争などで領土などをめぐり、国境は時代ごとに変わり、他の文化、他の民族と入り交じりあいながら生きてきた人達が育ててきた言語です。

なので。

誰が何をしたのか。
誰の物なのか。
数はいくつあるのか。

英語や他の多くのヨーロッパの言語ではこうした情報を、できるだけ話し手が明確にします。
自分の行動とその責任の所在、誰が何をいくつ所有しているか、をはっきりと明言する必要性があったのだと思われます。

和の文化と、個の文化。
聞く文化と、伝える文化。

これを何となく頭のすみっこで思っているだけで、こまごました文法も色々腑に落ちてくるかもしれません。

例1)誰がために腹は減る

例を出してみましょう。

「おなかすいたなぁ」

このひとこと。

言ってる本人のことに決まってるでしょ?
なんて思いますか?

英語ではきちんと
I am hungry.
わたしはお腹空いている。

と言います。

スペイン語は実は主語がなくてもなりたつ言語ですが、
それは、動詞が主語ごとに変化するからです。

Tengo hambre.
TengoはTenerという動詞ですが、私という場合にしかこの活用は使えません。なので、Tengoを聞いた瞬間に聞き手は、相手が自分の話をしていると分かります。

例2)ペンを一本持ってる?

「ねえねえ、ペン持ってない?」
と聞かれたら何て答えますか?

「ペンあるよ!」
「ペン持ってるよ!」

とかでしょうか。

英語ではやっぱり

I have a pen.
わたしはペン一本持っています。

という、去年のピコ太郎フィーバーなくても、中学英語を通れば誰もが知っている文でしょうか。
これも、a をつけていちいち数を言ってください。

「なんで、そんな当たり前のこといちいち言うの、めんどうくさいな。気持ち悪いな」

なんて思ったかた、いますか?

実際ね、I have penだって通じると思います。
全然。
aの音なんて小さくしか言わないし、全然行ける。
でも、やっぱり文章とかでこう書かれると、もぞもぞしてくる。

もし店で
I want pen.
ペン欲しい

って言われたら、
How many?って聞き返したくなると思うのです。

我々が「誰が」「どうした」「いくつおれのだ」はっきり言われまくるともぞもぞするのと同じだけ、英語を話す人は数をはっきり言われないと、もぞもぞしてくると思うのです。

なので、この感覚の違いが言語の違いに潜んでるもの。
これこそが言語を通して異文化を知る楽しみかもです!

空気は読まずに発話に使う

そして、段々英語を学んでいくと、いずれ個を伝える文化が言語を通して、自分にもにじみ出てくると思うのです。

はっきり言う練習をしていたら、段々自分の意見と相手の意見の境界線を区別できようになったりします。

たとえば。親と喧嘩している友達がいるとします。

「お母さんと話をしたほうがいいんじゃない?」

こんな風に日本語で言う場合も。

I think you should talk to your mom.
あなたがお母さんと話した方がいいと
わたしは思うこと(自分の意見)なのか。

I want you to talk to your mom.
わたしは、あなたにお母さんと話して欲しい、
自分の希望を伝えているのか。

Talk to your mom.
お母さんと話しなよ。
と命令口調なのか。

日本語は、このへんすごく曖昧にできて便利。
自分の希望なのに意見とすりかえたりも出来る。

でも、こういうの見極められるようになると、すごく考えがすっきりしてきます。

英語を例えまったく話さない環境にいても、
新しい考え方を自分から引き出せるようになるかもしれない。

それってとっても私はわくわくするなーと思うのです。
わたしはね。

そして、そんな風に思う誰かの役に立てたらいいな、と思います。

さて、言語の違いについて書いたところで

次回は、主語主語なんべんも言うけど、しょうじき主語ってなんだろう?

と言うところを書いてみます!
お楽しみに!

to you? for you? to と for の違い

こんばんは。
最近英会話も教えています。
文法と違って、柔軟に個人のニーズに合わせたもの。
よかったら詳細見てみてください。
http://isitwhatenglish.com/conversationlessonsjustforyou/

英会話や文法レッスンの中で、
以前から繰り返しいろんな方からのぼる質問があります。

それは、to と for の違い。

Happy Birthday to you!
This is a present for you!

どっちも「あなたに」って事じゃないの?
どう違うの?

そんな風に聞かれます。

ちょっと下の絵をみてください。

左の絵。
I sing to my love every day.
わたしはダーリンに毎日歌います。

右の絵。
I sing for my love when I sing this love song on stage.
わたしはこの歌をステージで歌う時は、ダーリンのために歌います。

絵がすごいクオリティなのは置いておいて。
同じ歌うという動詞なのに、何で言い換えられるのでしょう?

それは左の to の場合は、実際に目の前で歌っていて、相手がそれを受け止めています。

右の for は、相手が不在でも、また相手がそれを受け止めるかなどはともかく、相手のために歌っています。

相手が目の前にいて、自分が何かをあげたい、渡したい、伝えたい、その行為を受け止めているか。
相手が不在だったり相手が受け取るかは別でも、相手を思っているか。

このあたりが toと for を使い分けていく肝になっていきます。
もうちょっと例をだしてみましょう。

 

give   あたえる、物をあげる
send 送る
teach 教える

これらの後ろが to 人がくるのは、実際に、話し手から、相手へ物や知識がわたるので、toになります。

一方、
cook  料理する
buy  買う
sew  縫う
knit  編む

これらの言葉は、後ろに for 人が来ます。
寒さこらえてセーター編むのも、誰かのため料理をするのも、
受け取る相手が目の前にいなくても、
誰かを思って話し手が行っていることです。
さっきの右の絵みたいに、ちょうど漫画なら、吹き出しの中で誰かを思い浮かべてる感じ。

 

ちょっとずつ、雰囲気つかめてきたかな?
じゃあ、なんで This is a present for you! なんでしょう?

これは、あなたのためのプレゼントだよ!
という意味のこの文は、確かにものを実際にあげている場面で発言されるのですが、この文には「あげるねー!」という動作を示す言葉が入っていません。

あくまで、プレゼントがあなたのためのもの、
というプレゼント自体を説明している文なのです。
だからfor。

なので、もし
I want to give this to you as a present.
これ、君にプレゼントとしてあげたいんだ。

なんて言うときには、もちろん give to 使ってください。

そして、Happy Birthday to you ♫ がto youな理由。

これを歌うときは、実際に既にパーティとかで、お誕生日の人も目の前にいて、相手がその祝いの歌を受け取ってくれる大前提の元に歌いますよね?ていうかもう歌い始めちゃってますよね?
なので、もうそのお祝いの歌を相手にあげているところなので

Happy Birthday to you ♫

となるんだと思います。

ジャネットジャクソンか誰かのうたでも Song for you なんてタイトルありましたもんね。
あれは you のための歌だけど広く皆に歌っているから、for youなのです。

おわかりいただけたでしょうか?

日本人は、実際に相手が知らないところで、たくさん気遣いしてますよね。
ものを贈るにしても、相手の好みをたくさん考えて、あれこれ調べて…
for が当てはまる思いやりの場面が多そうな気がします。
是非、私が相手にしているこの動作は for かな? to かな?と考えてみて下さい!

 

 

 

英語翻訳を自分でやるときのこつ 主語の見極め/受動態

こんにちは。翻訳者の石渡です。

この夏は、新規の翻訳のご依頼を沢山いただいたのと、高校受験生の姪の英語特訓を仰せつかり、7月はばたばたとしていました。

さて、現在私のところにご依頼いただくのはWebなどで公表する記事などが多いです。

英訳のご依頼が全体の六割程度と多いのですが、たまに自分で英訳するので校正チェックだけお願いね!というご依頼もあります。
第三者が客観的に読む作業を行うだけでさらにぐっと精度があがるのです。
なので、自分が翻訳と校正まで行う場合は、翻訳を終えて間に一日か二日くらい休みをいれることで、客観できるような環境を作ります。

苦手であれば餅は餅屋に頼むのは健全だけれど、もし自分で英訳する意欲があるならば、自分の言わんとするニュアンスを良く知るのは自分だから、それはベストだと思います。

そのときに、こうすると日本語に引っ張られず英語がより自然に訳せるかな?
というポイントは何だろう、と思ったときに、これが一番最初に思いつきました。

行為者がわかる受け身の文をできるだけ能動態に

たとえば この商品は、弊社で2016年に開発されました。という文があるとします。

直訳すると、

This product was developed by our company in 2016.

です。

でも、英語の文章では、誰がその行為をしたの?という部分がわかっているならば、できるだけ能動態の文で表すのが自然です。

 

なので、

弊社はこの商品を2016年に開発しました。
We developed this product in 2016.

という能動態の文にします。

日本語文化は、「おれが、わたしが」と自分を主語にして話すのを特に好まない謙虚な話し手が多いので、自分や自社を主語に持ってくるのを避ける傾向があります。けれど、こうした「誰が行ったか」はっきりとわかる場合は、英語では能動態が自然です。言葉が違えば文化も違います。なので、直訳ではなく、発想を転換してみましょう。
そうすることで、ぐっと自然な英語にちかづくし、何より文章がシンプルになって読みやすいです。
相手が読みやすければさらに相手に伝えたいことが伝わりやすくなります。
わたしが作ったの!わたしが、と書いても全然オラオラに聞こえないので安心して能動態を使ってください。^^

じゃあ、受動態っていつ使うの?

これを読んでいて、受動態っていつ使うの?って思った方。

受動態は、こんなことを説明する時が自然です。

1. いつ作られたかに焦点を当てて話す場合

この橋は1972年に建てられました。
This bridge was built in 1972.

という文章は、誰が作ったかよりも、1972年に建てられたという事実に焦点を当てている文章です。
英語では、すごくおおざっぱに言いますが基本的に、伝えたい情報から順番に、語順が並んでいます。なので、文の前に来る言葉ほど大切な情報だったりします。

なので、受動態の形を取り、橋を一番文の先頭に持ってきて、建てられた年を伝えているのです。
また、建築者もわかっていてる場合でも、

A)This bridge was built in 1972 by Yuki Ishiwata.
この橋は1972年にイシワタユキによって建てられた。

B)  Yuki Ishiwata built this bridge in 1972.
イシワタユキは1972年にこの橋を建てた。

と比べみると、Aの受動態の方が主語である橋の歴史っぽい。Bの能動態の方が主語の石渡の生涯の年表っぽい。

教科書だと、同じ意味だから言い換えて文を作れなんて書いていたかもしれませんが、いやいや、同じ事実を違うフィルターで伝えているのです。

2.どうやって/どんなスタイルで作られたかに焦点を当てている場合

この茶室は、数寄屋造で作られています。

This teahouse was built in the Sukiya style.

という場合。これもまた、作った人ではなく、どんなスタイルで作られたかを語りたい場合は、受動態が自然です。

3.どんな原料で/どこで作られているか焦点を当てている場合

このTシャツはオーガニックコットンで作られています。

This t-shirt is made from organic cotton.

このTシャツはインド製です。

This t-shirt was made in India.

上記のように、原産地、原料を伝える場合もやはり受動態です。

なんで受動態は過去形か進行形が多いのか?

さてここで。

受動態で、作られた/作られていますという文を書く時に、

is made

is built

という現在形で受動態の文を書くことが少ないことに気づいた人はいますか?

作る/建てるという動作は、作り終えるその瞬間まで、はっきりとくぎれる時間のスパンの中で起こる動作なので、終わったこと(過去形)か、今起きていること(現在進行形)で語られることが多いです。

建物を例にして見てみましょう。


This building was built in 1981.
このビルは1981年に建てられた。

この年に竣工してもう終わったことなので、過去形です。

Our new house is being built now.
私たちの新居は現在建設中です。

今建設中ですが、これも一定の期間で終了することなので、進行形を使います。

 

逆に受動態で現在形をとるものは、もっとゆるやかな時間の流れのなかで変わらない習慣や、事実などです。

I am so loved by everyone around me.
私ったら周りの皆さんに愛されてるんです。

愛は一晩寝て冷めたりしませんね。建築と違って、ずっとゆるやかというか終わりが見えないもの。こういう状態が続きます。
(愛の定義はつっこまないでね。)

This t-shirt is made of cotton.
このTシャツはコットンでできている。

これも、木綿でできているのは、Tシャツが新品でも着古してよれてきても変わらない事実。なので、現在形で表します。

 

 

知ることは、好きになることへの一歩

たんなる日本語の直訳を越えて、自然に伝えるための英語を身につけていくには

こうした文法的な背景を知っていくことも、すごく役にたちます。

この夏中三の受験生の姪の英語学習を間近で見ていて、文法を最低限わかったら、やはり単語などはある程度暗記が求められます。

けれど、やはり、背景をわかっているのは大事です。

だって!

わかれば楽しいじゃないですか?

本当にその一言なのです。

わかると楽しいです。

そして、ちゃんと丁寧にひもとけば、みんなこの楽しさを味わえると思うのです。

翻訳も、教えることも、言葉の奥深さ、面白さを伝える手伝いをできたらいいなあ。

そんな風にますます思うこの夏なのでした。