Vulnerability 傷つきやすさはコンピューターには致命的でも人間らしい素敵な要素

こんにちは。石渡です。

久々に、ブログを書く余裕が出てきました!わーい!

6月位までずっと翻訳の納品の嵐でしたが、7月はこれからの準備を色々始めていて楽しいです。

そんなわけで、ずっと書きたかった話を今日は一つ。

英語の勉強と言うか、最近わたしが大切にしている言葉を紹介したいと思います。

どうぞお付き合いください!

vulnerability の持つ意味

さて皆さん、 vulnerability (カタカナだとヴァルネラビリティー)という単語を聞いたことはありますか?

IT 関係だと、ソフトウェアやコンピューターなどのセキュリティについて語る際に、外部からの攻撃に耐えうる能力に欠陥がある状態であることを脆弱性があるというような表現を使います。セキュリティソフトウェアの広告などで耳にすることがあるかもしれません。

その脆弱性という言葉こそ、まさに vulnerability の和訳なのです。

ただし、通信系でしか使わない英単語かというと、そうとも限りません。

vulnerability の形容詞である vulnerable の持つ意味は、以下のようなものがあります。(出典 : weblio )

  • 傷つきやすい
  • 隙だらけ
  • 攻撃されやすい
  • 弱みのある

わたしたち人間にももちろん使うことのできる単語です。でも、いつでもネガティブな意味で使われるかと言うとそうではないようです。

クィア・アイから学ぶこと

去年から、さぼる時用に英語表現の勉強の名の元に、Netflix で映画や動画をなるべく沢山見るように心がけているのですが、最近であった素晴らしいショーがあります。

知人が Twitter で賞賛していたクィア・アイ(Netflix:  https://www.netflix.com/title/80160037)というのですが、あまりに魅力的なので、シーズン1.2 を全部制覇してしまいました。

どんな話かと言うと、ファブ5と呼ばれる五人のゲイ男性が、各回ごとに容姿や住まいが野暮ったい男性達を外見から自宅まで大改造するリアリティショーです。

自分にいまいち自信を持つことができないで暮らしていた人が、自分の住まう場所や服装、自分の身だしなみをきちんとケアしてもらって変わっていく中で、きらきら輝いてく様子が、みんな嫌味がなくて、本当に美しいなとわたしは思いましたし、見ていて沢山の勇気をもらいました。

Netflix の回しモノではないけれど(むしろ回しモノになりたいくらい!)、是非 Netflix にサインアップして見て欲しいです。

そんなクィア・アイの中で繰り返し語られていたのが

It is okay to be vulnerable .
(傷つきやすい自分でもいいんだ)

Your vulnerability is what makes you beautiful.
(自分のその傷つきやすい部分が、あなたの美しい部分なのだから。)

と言うようなメッセージです。(vulnerable以外の言い回しは正確な引用ではないし日本語字幕は見ていないので石渡が勝手に訳しています。是非皆さん全シーズン見て確認してください。)

 

それぞれの回の出演者ごとにもちろん環境は違うのだけど、自分の心をうまく開けないでいたり、これまで自分が変身することを自分に許可を与えられないでいた彼らに、こうした言葉がかけられていて、私は本当に心から勇気をもらいました。

vulenerable は、ありのままをさらけ出すと言うしんどい行為の先にある美しさ

「ありのままの君でいいよ。」

なんて言葉をよく聞きますけど、これって本当は、無茶苦茶しんどいんじゃないか。そんな風に思うのです。

だって、最初っから全開で自分を出せている人なんて、ものすごい少数だと思うのです。

本人が「これが私」って公の場で言うセリフほど、当てにならない本人像だったりする。

もしかしたら、「その私」は、こういう風に見せたい自分なのかもしれない。

まわりの目を気にして言ってるのかもしれない。

鎧を背負った状態がデフォルトになっているのに気づいてないことだってあるし。

 

誰かに焼き餅焼いたり、腹を立てたり、仕事うまくいかなくてしょげたり、ホントは変わりたくて誰かに憧れているのに、他人の目が気になって動けなかったり。一見するとネガティブな感情を持つ自分をつい認めたくなくて蓋をしてしまったりね。

でも。

そういう色んなぐるぐるする感情も全部認めて、その後で、「(他人と違うかも知れないし、どう言われるかはドキドキするけど)わたしはこう生きたい!」

そうやって振り切れた後の「これが私」宣言こそが、

殻を飛び出した生まれたてのセミみたいに柔らかいままのハートこそが

vulnerable なんじゃないかと思うんです。

 

個人でお仕事をもらう中、個人の考えを発信する事をときどき躊躇してしまうのですが、私は vulnerable な部分を見せられる強さを持てる人間であろうと思いました。その先で、志を共にする人に出会いたいし、そう言う人の勉強を手伝ったり仕事を手伝えたら、わたしは本当に嬉しい。

 

そんなわけで、またこつこつブログを書いていきたいなと思いますので、たまに覗きに来ていただければ嬉しいです。

信じられないくらい暑い毎日ですが、皆さんが健やかな夏を過ごせますように。

石渡

 

追伸
文字ライトを雑貨屋で買ったので、ブログの写真素材撮れるな!と今にやにやしています。

Resilience レジリエンス、それは柳の様な強さ

こんにちは。

暖かくなってきて、

色々仕事も少しずつ忙しくなってきました。

忙しい方が、自分の豊かな時間にも気づけるし、忙しいの好きです。

さて。

今IT系の翻訳を久々にやっているのですが、

resilient という単語を、たまに見かけます。

形容詞だとresilient

名詞だと resilience レジリエンス

IT業界では、このレジリエンス

障害が発生した際にも、元の状態や機能に回復してのける力を指します。

この同じ言葉が、精神医学の現場でも使われています。

そんな resilienceで 意味を引いてみたいと思います。

今日はアルクより。

eow.alc.co.jp

大きくまとめると

1)回復する力

2)弾力・元に戻ろうとする力

 

が意味としてあります。

なので、精神医学の現場では、ストレスなどを受けても回復する力のことを指すようです。

2017年3月時点、カタカナでレジリエンスGoogle 検索すると、

この精神医学の意味の方がおおいですね。

何が来ても鋼のようにびくともしないのをタフというなら、

柳のように風が吹いてもまた元に戻るしなやかさをレジリエンスというようです。

ちなみに、色んな訳がありますが

レジリエンス=しなやかな強さ

という訳がインターネット上を見ているとあって、

私は個人的に好きです。

結局元の言葉の持つイメージ、色、香りを伝えるのが訳なので、

型どおりの訳じゃあ、翻訳の隙間に埋もれるものがありますよね。

きちんと伝わってくるととても嬉しいです。

写真はうちの柳。

一年前の正月飾りで、金色に塗られて、輪っかにくまれていたのをほどいたら

根が生えて来たので、鉢に植えました。

柳は縁起わるいから捨てなさいと言われたけど、

この生命力を見ていて、春の芽吹きの力強さ、晴れがましさを見ていて

とてもじゃないけど、縁起悪いものには思えない私でした。

あっぱれ!

では。

週末中にまた一本くらい書きたいと思います。

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ディーバの裏の意味 英語でシンガーを褒めるなら?

こんばんは。石渡です。

今日も書いてみます。

こないだ「今度のライブのフライヤーにDivaという言葉を英訳で使いたいんだけど」

と言う質問を受けました。
(わたしは普段、翻訳と演奏の仕事をしています。)

その時私は思いました。

「よし、次のネタはもらった!」

ディーバ。

歌姫という意味で、昨日の見える化に比べてとっても耳慣れた言葉だと思います。

そして、日本では割と肯定的な意味で使われますよね。

本当に歌唱力のあって、華もあって。

わたしは世代的に、90年代あたりの日本の女性ソウルシンガー達を思い浮かべてしまいます。青春!

Diva は、元々はイタリア語の神々しいという意味を持つ言葉から派生し、オペラ歌手に対して使われていた言葉だったそうです。

そして、20世紀後半では、ポップやソウルなどの女性スター達にも使われるようになりました。

そう。だから、歌姫、というのは元々の本当の意味なのです。

え。合ってるじゃん。

じゃあ今日のネタ終わりじゃん。

ちゃんちゃん。

しかし。

最近の口語では、

ディーバ=(まるでジャイアン大物スターのように)傍若無人に振る舞う喜怒哀楽の激しい我が儘な人

と言う意味で使われる事も、とても多いです。

なので、褒め言葉で

You are such a diva.  (あなたって本当の歌姫ね!)

という言い方は、状況によっては、お前マジでジャイアンだな〜!なんて

嫌味になりかねないので気をつけましょう。

そして、毎度ダメ出しで終わるのも偏屈ばばーのようでつまらないので、

もしシンガーやミュージシャン、アーティストを褒めたいときに使えそうな形容詞をいくつかあげてみます。

brilliant ブリリアント 素晴らしい

hot ホット  今話題の、セクシーな

fierce フィアス 猛烈な (レディガガとか?)

talented タレンティド 才能ある

genuine ジェヌイン  本物の

one of a kind  ワンノブアカインド 独自の

こんな感じでまだまだあります。褒めの形容詞。

ついつい突っ込みネタを思いつくんだけど、

普段の生活では、褒め言葉の引き出しがつきない人間でありたいです。

I want to be genuine.

ジェヌインは、誠実である、なんて意味もあるのだ。

今日はそんなところで。

石渡

おれのビジョンを見える化っておい、見えるかい

こんにちは。石渡です。

タイトルのごとく

見える化、(visualize ビジュアライズ) とビジョンについて、

どうしようもないだじゃれを先に思き、二本目の記事を書くことにしました。

皆さんは、

見える化

なんて日本語を目にしてびっくりしたことありませんか。

企業で働いていてたり、ビジネス書を読んでいて

「このビジョンを見える化してチームと共有するには〜云々」

みたいな言い方を初めて聞いたとき、
「そんな日本語あるんだ… 」 と思いました。

なんか気持ち悪かった。

新しい言葉を獲得するには、その言葉を使う文脈にどんどん身を置けば

体感で身につくとは思うのですが。

意味はわかったけど、相変わらず気持ち悪い言葉です。

可視化、のがまだ聞きますかね。

見える化

これは、

visualize ヴィジュアライズ

という動詞があるのですが、その和訳です。

アルクさん訳お借りしますよ。

eow.alc.co.jp

抽象的な展望や、計画を、目に見える形にする、具現化する。
頭の中に景色やイメージを思い描く

などという意味です。

とはいえ、

「可視化も見える化も、すっかり日本語になってない?」

って言う方もいると思うのですが。

技術開発系、経営、管理職などでは、殊更にそうかも知れません。

でも、どうしても、すっきり本当の意味を簡単なことばでわかりやすく伝えるなら

「実際に目で見えるようにする」

で良いと思います。

輸入されたての新しい和訳言葉で、同じように一語ですっきり言おうとして、

結果、本来の意味をぼんやりさせてしまうことって大いにあると思うので。

そしてビジョン。

ビジョン。びよーん。

もっと耳なじみがありますが、敢えて日本語にするなら皆さんならどうしますか?

ウェブリオさんから引っ張ってみます。

ejje.weblio.jp

視力。

視界。

先見の明。

未来像。

(頭のなかに描く)幻。

などなどがあります。

ビジネス書等で書かれるビジョンは、この未来像だと思います。

これも一言で敢えて言わないでみたら、こんな風に言い換えられる。

自分の会社や、事業を通じて、これから先どうした事を描いていきたいのか、と言うこと。それがビジョン。

それを、目に見えるようにする。それが見える化=ビジュアライズ。

「私のビジネスビジョンをまず見える化するには…」

となーんて格好つけて言う前に、

「私がこれから事業でやりたいことを、具体的に皆が見て分かるようしていくには」

とか言い換えるのもアリなんじゃないかしらん。

ビジョンは共有してなんぼだもんね。

今日はそんなところです。

石渡

アグレッシブは褒めてない 

「石渡さんはアグレッシブで良いよね」

そんな風にお褒めの言葉を頂くことがあります。

というか、お褒めの言葉としてかけていただいただろう言葉、ですね。

がつがつしている。

前のめり。

そんな意味で褒めてくれているんだと思います。

でも。

アグレッシブは

aggressive

アルクオンライン辞書で見るとこんな風に書いてあります。

eow.alc.co.jp

攻撃的。

挑戦的。

好戦的。

いや、戦ってねーから!

戦ってるとしたら自分だわ!

褒めていただくのはホントにありがたい。。。ありがたい。。。

でも、私は昔から、日本語英語問わず、

言葉の厳密なニュアンスが無視されて、雰囲気で使われると

がっしゃーーーん!!(ちゃぶ台をひっくり返す音)

とやりたくなるのです。

なので、このブログを始めることにしました。

じゃあ、がつがつ行動的な人を褒めたい場合。
何というのが正しいか。

active アクティブ(行動的)

などがあります。

逆に、しつこく諦めずに何かを続けるような頑張っている人は

determined デタミンド(決意を持ってる様子)

tenacious テネイシャス (粘り強い)

なんて言って褒めてあげてください。

でもね。

この場合は、そもそも行動的だね。

がつがつしてていいね。とか

正確に日本語だけで伝えられますね。

そんな風に日本語だけで伝えられる時は、

まず日本語で言いましょう。(^^)

言葉は、伝える道具ですものね。

かっこよく見せたり、何となくふわっとごまかすものではありません。

がつがつ。

良いじゃありませんか。

人によってはみっともないと思うかも知れないけど。

人間て馬鹿じゃないから、発信した側が悪意をもってそれを言ったか

愛を持って言ったかはわかりますもんね。

せっかくだから、言葉あそびで終わるんでなく、

本当の言葉を話していきたいです。

それでは、英語ネタ一本目はこんなところで。

石渡