a と the で、どう使い分けるの?

こんにちは。

英文法の新しい記事を書くまで間があいてしまいました!

翻訳や校正はとっても楽しいから、どんどん続けます。
餅は餅屋に投げないと追いつかない内容やボリュームの依頼は、
是非まかせてください。

もう一方でブログや英語レッスンは、自分で学びたい人が英語をもう少し自由に使えるようになるなら、それもまた皆でハッピーになってていけるから、これもやっぱりとても役立てて嬉しいです。

さて。今日のお題にはいりたいと思います!
今日は記念すべき初の読者リクエストのお題です!うれしいぞ♡

A と the の違い について

a や the は日本語にない冠詞と呼ばれるものです。

20年位前 私が中学生のころには、教科書には a や an は名詞が単数のときにつくと書かれ、the は、「その」って訳されてました。
具体的なイメージが湧くように例をあげてみますね。

a はフレッシュな話題 the は暗黙の了解

すごく細かく言うと、a も the も色々な使い方がありますが、 会話で使い分けるときにまず

  • 初めてする話題に登場するモノ・ヒトはa
  • 会話の相手も自分も既に知っているモノ・ヒトはthe

ということを大前提に覚えていてください!
細かな用法も、これを踏まえているとぐっとわかりやすくなります。

下の絵を見て下さい。

Aのコマではおかっぱちゃんがこう言います。

“I met a guy at a bar on Friday.”(金曜にさ、バーで男の人に出会ったのよね。)

初めて口にする話題で、a guyと言う言い方からは、この男の人はおさげちゃんも知らない人なのだとわかります。
バーも、a barと言っているので、二人が共通で知っている店ではなさそうです。

おさげちゃんが

“Tell me about it.”(へー、その話聞かせて〜。)

と言うと、おかっぱちゃんが顛末をこんな風に話します。

“The guy  kept mansplaining to me.” (その人ったら、ずっとうんちくを語ってきたんだよねー!)

mansplainというのは man 男と explain説明 という動詞を掛け合わせた造語。女の人にうんちくを言う男性の行為をこんな造語の動詞を使います。
(日本もこういう男性、一定数いるけど、こうした言葉が生まれないところを見ると、日本の女性は寛容なのでしょう。)

話題に上ってすぐなので、ここで  The guy と言ったら、聞き手も「今言ったバーで会った人のことね」とわかるのです。

しかしこれには、おさげの友人も笑うしかない!という感じで

“That sucks.”(最悪ね!)

と言っています。


名前を出せない場合の a

おかっぱちゃんとおさげちゃんに再び登場してもらいます。

左の絵ではおかっぱちゃんが

“I’m in love with a man…”(ある男の人に恋しているの….)

とうっとり言っています。

おさげちゃんも“Who is it!?”(誰!?)と聞いています。

右のコマでは
“I broke up with the man I told you.” (あなたに話した男性とは別れたわ。)

と言っています。
おさげちゃんのリアクションは

“That was quick.” (はやいね。)

このときのように、名前を言わないけど、とある誰か、某所、などと言いたいときも a を使用出来ます。

 

個数・人数 の a

こちらは、I  have a pen.  (ペン一本持ってるよ。)

の時の a です。

彼氏欲しいなー!ととりあえず言ってしまうときも
I want a boyfriend.

とりあえずっぽい感じ や、個数がわかれば種類などは問わない感じがします。
これこれ!って特定のものじゃない感じです。

種類・職業の a

I am a student.(わたしは学生です。)

こんな風に、職業を言うときにもつけます。
実はこれが一番日本語にない感覚のような気がします。
a は意外と奥が深いのだ。

じゃあ the はいつ使おうか?

とにかく会話の相手と共通の認識があるもの。お互いが知っているもの。それが派生すると、こんなシチュエーションではthe だよ!となります。

1)家の中の家具や部屋

もしあなたが大豪邸に住んでいない限り、きっとダイニングテーブルや、キッチンは一家に一つ・一設備しかないでしょう。
なのでthe dining table, in the kitchen などとthe がつくことがほとんどなのです。

2) たった一つだけのもの

the sun 太陽
the moon 月
the earth 地球

こうした、誰もが太陽!と言う言葉を聞いて、同じものをイメージできるようなたった一つのものはtheがつきます。

3)自分の行動範囲の中の公園や駅などの場所

たとえば。
図書館
公園

パン屋
コンビニ

これも、自宅の家具などに通じますが、自分の生活圏内にだいたい一つ位しかないか、だいたいいつも使ってしまう店って特定される場合が多いと思います。同じ行動範囲にいる相手には、こうしたものはtheをつけて話すことが多いです。

 

 

 

何となく、感覚がつかめたでしょうか?

これを踏まえて、次回は a もthe もつかない場合について考えてみたいと思います!

 

 

 

 

 

日本語と英語の大きな違い

こんにちは。
石渡です。

先週書いた、to と for の違いの記事など、沢山読んでくださりありがとうございます。励みになります!

英語が苦手な自分の家族とその後話していて、もっと基本的なところから説明するのはどうだい?と提案をもらいました。
そんなわけで、まず大前提の日本語と英語の大きな違いについて書いてみたいと思います。

聞く文化と伝える文化

このブログを読んで下さっている方はおそらく日本語を話す環境で生まれ育った方が多いのではないかと思います。
わたしも同じく、日本で生まれ育ち、高校卒業後に渡米し、NYに9年間住み、その後こうしてまた日本で暮らしています。

こうして、母国を一度離れてまた戻ってきて日本語中心の生活に戻り、あらためて思うのは、日本語は聞き手にゆだねられる文化。

わたしは民俗学などを深く学んだわけではないですが、古くから日本はムラという共同体で生きてきて、農耕を中心に、皆で助け合う和を求められた文化だと思います。
なので、本当にはっきりとした物言いを避ける傾向があります。

日本語の特異な部分は、話し手が主語を明らかにしなくても、聞き手は文脈で主語を理解することを求められるし、自然にできることが多いです。
だからこそ、俳句や和歌などの、言葉の隙間を想像する美しい文学が栄えたのだとも思います。

逆に、英語のみならず、西洋の言語は、大陸のさまざまな国が、古くから政治や戦争などで領土などをめぐり、国境は時代ごとに変わり、他の文化、他の民族と入り交じりあいながら生きてきた人達が育ててきた言語です。

なので。

誰が何をしたのか。
誰の物なのか。
数はいくつあるのか。

英語や他の多くのヨーロッパの言語ではこうした情報を、できるだけ話し手が明確にします。
自分の行動とその責任の所在、誰が何をいくつ所有しているか、をはっきりと明言する必要性があったのだと思われます。

和の文化と、個の文化。
聞く文化と、伝える文化。

これを何となく頭のすみっこで思っているだけで、こまごました文法も色々腑に落ちてくるかもしれません。

例1)誰がために腹は減る

例を出してみましょう。

「おなかすいたなぁ」

このひとこと。

言ってる本人のことに決まってるでしょ?
なんて思いますか?

英語ではきちんと
I am hungry.
わたしはお腹空いている。

と言います。

スペイン語は実は主語がなくてもなりたつ言語ですが、
それは、動詞が主語ごとに変化するからです。

Tengo hambre.
TengoはTenerという動詞ですが、私という場合にしかこの活用は使えません。なので、Tengoを聞いた瞬間に聞き手は、相手が自分の話をしていると分かります。

例2)ペンを一本持ってる?

「ねえねえ、ペン持ってない?」
と聞かれたら何て答えますか?

「ペンあるよ!」
「ペン持ってるよ!」

とかでしょうか。

英語ではやっぱり

I have a pen.
わたしはペン一本持っています。

という、去年のピコ太郎フィーバーなくても、中学英語を通れば誰もが知っている文でしょうか。
これも、a をつけていちいち数を言ってください。

「なんで、そんな当たり前のこといちいち言うの、めんどうくさいな。気持ち悪いな」

なんて思ったかた、いますか?

実際ね、I have penだって通じると思います。
全然。
aの音なんて小さくしか言わないし、全然行ける。
でも、やっぱり文章とかでこう書かれると、もぞもぞしてくる。

もし店で
I want pen.
ペン欲しい

って言われたら、
How many?って聞き返したくなると思うのです。

我々が「誰が」「どうした」「いくつおれのだ」はっきり言われまくるともぞもぞするのと同じだけ、英語を話す人は数をはっきり言われないと、もぞもぞしてくると思うのです。

なので、この感覚の違いが言語の違いに潜んでるもの。
これこそが言語を通して異文化を知る楽しみかもです!

空気は読まずに発話に使う

そして、段々英語を学んでいくと、いずれ個を伝える文化が言語を通して、自分にもにじみ出てくると思うのです。

はっきり言う練習をしていたら、段々自分の意見と相手の意見の境界線を区別できようになったりします。

たとえば。親と喧嘩している友達がいるとします。

「お母さんと話をしたほうがいいんじゃない?」

こんな風に日本語で言う場合も。

I think you should talk to your mom.
あなたがお母さんと話した方がいいと
わたしは思うこと(自分の意見)なのか。

I want you to talk to your mom.
わたしは、あなたにお母さんと話して欲しい、
自分の希望を伝えているのか。

Talk to your mom.
お母さんと話しなよ。
と命令口調なのか。

日本語は、このへんすごく曖昧にできて便利。
自分の希望なのに意見とすりかえたりも出来る。

でも、こういうの見極められるようになると、すごく考えがすっきりしてきます。

英語を例えまったく話さない環境にいても、
新しい考え方を自分から引き出せるようになるかもしれない。

それってとっても私はわくわくするなーと思うのです。
わたしはね。

そして、そんな風に思う誰かの役に立てたらいいな、と思います。

さて、言語の違いについて書いたところで

次回は、主語主語なんべんも言うけど、しょうじき主語ってなんだろう?

と言うところを書いてみます!
お楽しみに!